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介護の転職

2016年04月19日

介護士の業務内容や設備は?特別養護老人ホームと有料老人ホームの違い

介護士の業務内容や設備は?特別養護老人ホームと有料老人ホームの違い

どんな人が、どんな施設に入るの?

介護系の施設には、色々な種類があります。大きな枠組みとしては、社会福祉法人が運営する特別養護老人ホームと、民間団体が運営する有料老人ホームがあります。民間の高齢者のための入居施設としては、最近ではこれ以外にもグループホームや高齢者専用アパートも増加しています。では、誰がどのような施設に入居しているのでしょうか?これは、介護度や料金によって、選択する施設が違って来ます。

参考:老人ホーム・介護施設の種類と特徴が分かる

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームは、介護認定を受けていて、かつケア度の高い高齢者が入所します。つまり、入りたいからといって入れる施設ではない、ということですね。公的側面が強いので、公平性を保つためにも、これからはどんどん入所条件が厳しくなってきます。以前は介護度が1でも入所可能でしたが、これからはそういうわけにはいきません。現在でも要介護4や5が認定されている場合でないと、入所できないのが事実です。

そして、金銭的には、年金・介護保険でやりくりしている人がほとんど。中には子供が遠方に住んでいるので介護ができないから、という理由で入所していることもありますが、金銭的に余裕のない高齢者が多いのが現実です。

参考:特別養護老人ホームで働く介護士の役割って?仕事内容や職場としての特徴とは

有料老人ホーム

一方、有料老人ホームには、介護度によるしばりはありません。民間ですから、空き具合や金銭的な折り合いがつけばいいわけです。お金は出せるけれど、手(直接的な介護)は出せないという家が、有料の老人ホームを利用することが多いですね。最近では、独身のまま年を経てしまったお独りさまや、熟年離婚した男性が入るケースも増えてきました。男性の場合、日常生活動作は自立していても、食事やお風呂だけは誰かの手を借りる必要があるからです。

もちろん、例外として要介護1でも特別養護老人ホームに入所しているケースもあるし、介護度5で有料老人ホームに入所しているケースもあります。このような例外もありますが、手のかかる人ほど特別養護老人ホーム、自立度が高くて入居条件を満たさない代わりにお金を出すよ、という人が有料老人ホームに入る率が高いのが一般的です。

自分が勤めるなら、どっち?

特別養護老人ホームと有料老人ホーム、介護士として働く上ではどちらがよいのでしょうか?これは、本人の考え方にもよりますし、そのホームのこだわりにもよりますから、一概にどちらとは言えません。有料老人ホームも、タイプとしては2つに分けられます。

  • 極力安く、無駄な設備投資をせずに必要最小限のケアを行うタイプ
  • プール・ジムの併設、こだわったお風呂や庭園などを備えている、こだわり重視タイプ

日常生活動作が自立していて、かつ金銭的に余裕のある人ならば、有料老人ホームを選びます。そうなると、介護度は低く、介護士の行う身体介護は少ない傾向にあります。その代り、「こだわり」というプレミアムをお金で買っている人達なので、一部には「口うるさい」「面倒」なタイプもいます。介護サービスの内容も、通常の食事介助や入浴介助、体位交換やオムツ交換といったことではなく、医療機関や買い物への付き添いなども含まれてきます。よりサービス業という側面が求められることでしょう。

自分は腰痛持ちだし、身体の楽な職場がいいと思うのなら、特別養護老人ホームよりは有料老人ホームを選択する方が、身体は楽でしょう。逆に、身体を動かすことはいいけれど、細かい要求や気難しい入居者の相手は苦手・・・という人は、有料老人ホームではストレスで疲れてしまうでしょうから、特別養護老人ホームの方が向いているかもしれません。

勤務するならどちらがいい、と言えるものではありません。有料老人ホームにも、金銭的に余裕がある人達が多いせいか、おだやかな入所者もいます。ですから、どちらがオススメというものはありませんが、ざっくりとでも入所しているのがどのような高齢者なのか、施設の運営方針はどうなのか等を調べてから、就職先を検討するとよいのではないでしょうか。

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