介護職員初任者研修 資格・通信講座

介護のお仕事の登竜門・介護職員初任者研修（旧ホームヘルパー2級）

将来性は？どんなメリットがある？

初めて介護の仕事に就きたいと思ったら、まず取得を考えたいのがこの介護職員初任者研修です。この資格を取得しておけば、上位資格である介護福祉士実務者研修の受講時間が一部免除されるというメリットがあります。 この資格を取得せずに就くことができる介護のお仕事もあります。しかし実際には何の前提知識もないと高齢者や障害をもつ方などを相手にまごついてしまうことが多いのではないでしょうか。また未経験でもこの研修を受けておくことで、就業先に意欲のある人材として認めてもらえることにもつながります。当然、日常業務もよりスムーズに進められ、その後の資格取得にも役立ってくれるはずです。

近い将来、3人に1人が高齢者となる超高齢化社会の道をたどると言われている日本において、一生の仕事を探すうえで将来性の高い資格であることは言うまでもありません。就業先も多様化しています。病院などの医療施設や老人保健施設、養護老人ホームでの就業はもちろんのこと、在宅や訪問介護などいろいろなスタイルの介護の仕事に就くうえで必要な知識を学ぶことができます。将来的に家族に介護が必要になったときにも、ここで学んだ知識が必ず役に立ってくれるでしょう。

受験および受講の資格と方法・合格率など

介護職員初任者研修の講座に受講資格はなく、未経験・無資格で受講できます。各講座は厚生労働省の指針に基づいて各都道府県が指定する研修業者が実施しています。通学生のスクールだけではなく、通信講座でも受講が可能です。通信でも自宅学習とスクーリング、レポート提出を合わせて受講することで資格が取れるので、働きながら受講したいという方は通信講座を利用してみるのがおすすめと言えるでしょう。

受講の費用は通信、通学共に6万円代～12万円代、期間は1か月～4か月程度となっています。雇用保険の教育訓練給付金を受けることができる講座もあるので対象者の方は是非利用してみてください。同じ講座でも教材、スクーリングの内容、就業フォローなどの受講後のアフターケアなどによっても料金がかなり異なるので、複数の講座から資料を取り寄せてからじっくり検討するのがオススメです。

国家資格とは異なるため、合格率などは公表されていませんが、受講時間数、スクーリング、レポート提出などすべてこなしていれば、最後の修了試験で不合格となる確率はほとんどないのが実情のようです。

合格する条件は以下の4つになり、合格後は修了証明書が発行されます。

カリキュラムと時間数

• 職務の理解　6時間
• 介護のおける尊厳の保持と自立支援　9時間
• 介護の基本　6時間
• 介護福祉サービスの理解・医療との連携　9時間
• 介護のおけるコミュニケーション技術　6時間
• 老化の理解　6時間
• 認知症の理解　6時間
• 障害の理解　3時間
• 心と体のしくみと生活支援技術　75時間
• 振り返り　4時間

以上、130時間の受講に1時間程度の筆記試験が実施されます。