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介護予防運動指導員

介護予防運動指導員

介護予防運動指導員の仕事

介護を受けている高齢者が、自分の手足を自由に使い自立して生き生きと生活が送れるような体のケアを中心に支援と指導を行います。転倒や骨折を防ぐ為の、筋肉トレーニングや歩行訓練に軽い運動訓練、誤飲や誤嚼を予防する為に口の筋肉を鍛える口腔訓練、尿失禁予防、栄養の偏りを無くして栄養失調や骨粗しょう症を防ぐ等の介護プログラムを利用者に合わせて組んで実施を行っていきます。介護を受けないような健常な体作りを目指して行きますので、専門的な知識と技術が必要になります。介護予防サービスも給付金の対象になることから、介護だけでなく予防の知識や技術はこれから先の時代のニーズに人材が求められます。

介護予防運動指導員の将来性や活躍の場

高齢化社会の中で、介護の占める度合いは非常に高くなっています。同時に「介護要らずで元気に過ごしたい」高齢者も増えています。予防する事により、介護の必要を防いだり遅らせる事は、現状を維持し心身共に健康な生活を高齢者に送って貰う為には重要な事です。元気であっても、怪我などで身の回りの世話を必要としたり、病気や運動不足で介護を求める場合もあります。体の機能が衰えてしまうと、運動することが苦痛になり外出さえもしなくなります。筋肉の衰えは、関節や骨を弱くしてしまい、食欲の低下で栄養のバランスが悪くなると体力ばかりでなく免疫低下を起こしてしまいウイルスにも感染しやすくなります。

このような悪循環に陥らない為にも、予防する介護が大切になるのです。訪問介護やデイサービス等の介護福祉施設は勿論ですが、介護用品を取り扱うメーカーやレンタル会社、スポーツクラブでも高齢者を対象とした予防介護に力を入れています。介護予防事業に力を入れている企業も増えていますので、地域の市民センターや公民館、体育館での高齢者対象の運動指導等にも役立ちます。 筋肉トレーニングやリハビリの専門と思われがちですが、介護予防のスペシャリストとして幅広い知識が求められますので、予防介護の中心として働く事になります。要介護、介護1の介護保険の見直しに伴って、介護予防のプロが必要とされる事が見込まれます。

介護予防運指導員に必要なスキルと知識

介護予防運動指導員のカリキュラムは、「地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所」の前身である「東京都老人総合研究所」が開発しました。高齢者を直接サポートするわけでなく、自身の力で体を動かしたり食生活を改善できるように指導とサポートを行っていきますので、高齢者の立場になり相手の気持ちを理解してコミュニケーションを取りながら進めていきます。高齢者コミュニケーターの資格があれば、介護予防運動指導員としても非常に役立ちます。プログラムを組んで実施し、効果の有無を報告する制度があるのでコミュニケーションだけでなく、運動技能訓練、筋力トレーニング、栄養食、認知症予防などの知識や指導する技能力が求められます。社会福祉士等のスキルアップとして今後注目される資格の一つとなります。

介護予防運動指導員資格取得対象者

介護資格の修得方法は、「財団法人東京都高齢者研究」か「福祉振興財団」指定の講座を行う通信教育及び専門学校で受講し、終了試験を受けて合格すれば介護予防運動指導員資格が取得できます。

一般の人はこの資格だけを取得することは出来ません。社会福祉士理学療法士作業療法士介護支援専門員(ケアマネージャー)、介護職員基礎研修修了者、訪問介護員2級以上、実務経験2年以上等決められた福祉資格を持った人だけが受験できます。この他には、医師や看護師、歯科衛生士といった医療関係者、保健師、柔道整復師、針灸師、柔道整修師、あんまマッサージ指圧師などの国家資格修得者となっています。このように受験資格(受講資格)があることからも介護予防の資格の中でも価値ある資格と考えられており、近年受講者も増えています。

受講費用と期間について

受講期間は、スクールや講座などの事業者により違います。養成講習は最短で5日、平均的には1ヶ月となります。実技なども含めると、1ヶ月となりますが、詳しい事は資料を請求して確認する事が必要です。詳しい事は、資料を幾つか揃えて判断すべきでしょう。 養成講座の最後に講座修了試験があり、これに合格すれば介護予防運動指導員の資格が取得できるのです。

受講費用:65,000円から100,000円(スクール・講座内容にて異なる)

介護予防運動指導員 資格取得者の声

2件の口コミ評判が見つかりました。

もりた さん 資格取得者の声
★★★★☆
社会福祉士として働きながら介護予防運動指導員も取得
社会福祉士として働きながら、さらに社会に貢献できる活動を考えて介護予防運動指導員の資格も取得することにしました。介護はもちろん重要ですが、できるだけ介護を必要とする生活を予防する活動も重要なのではないかと考えたためです。

働きながら講座を受講し取得を目指したため、一か月程かかりました。実技もあったため仕事との調整が大変だったこともありましたが、無事取得することができました。資料を取り寄せ、自分に合った講座を選択することが取得への近道なのではないかと思います。
まい さん 資格取得者の声
★★★★★
介護予防運動指導員でスキルアップ
私はケアマネージャーの資格を持って介護職で働いているのですが、よりスキルアップすることを目指して介護予防運動指導員の資格を取得しました。

資格取得のための講座を受講して思ったことは、これからはより一層介護だけでなく介護予防運動指導員の知識や活動が重要になってくるのではないかということでした。やりがいも大きいのですが、介護職はよく言われているとおり人手不足で日々大変さを実感しているので、高齢化社会のなかで介護の必要を予防することの意味はますます大きくなると感じました。

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