同行援護従業者養成研修
視覚障がい者の移動業務の専門家・同行援護従業者養成研修
障害のために、健常者のようなスムーズな移動が難しい場面で支援を行う業務を総称して「ガイドヘルパー」と呼びます。同行援護従業者養成研修は、こうしたガイドヘルパー業務の中でも最も中心的な、視覚障がい者の移動に関する支援を専門とするスペシャリストです。
障がい者の移動支援と似ていますが、移動支援は「介護」に位置づけられていて、同行支援は「移動に必要な情報を提供する役割」とされています。移動支援は地域生活支援事業に含まれて、サービスの内容には地域による違いがありますが、同行支援は国の制度である自立支援給付によって提供されるサービスなので、全国で一律の基準が設けられているという違いがあります。
以前はガイドヘルパーの業務の一つとして区分が明確ではありませんでしたが、2011年に独立した資格として区分されるようになりました。更に2018年(平成30年)からは、制度が一新されて視覚障がい者の同行援護業務のサービス提供責任者には、必須資格になることが確定しています。同行援護従業者養成研修は、基礎となる介護・福祉関連の資格に、プラスアルファのスキルを身に着けることのできる資格です。この資格を持つことで、重度の視覚障害によって、行動上の著しい困難がある人の外出時に同行して、
- 行動の際に必要な情報と、移動時の援護を行う
- 食事、排泄の介助
- その他必要とする援護
を業務として行うことができます。
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同行援護従業者養成研修の資格のメリット
平成30年からの資格必須化を踏まえて、視覚障がい者の移動業務に関わりたい希望がある人は、可能な限り早めに取得しておくことでメリットが大きくなることが考えられます。直前になると、受講者が急増することが予測され、割合短期間で取得できる資格と言っても、予約が困難になることも考えられます。早めに資格を取っておくことで、混乱を避けて自分の都合の良い時期に受講できるほうが望ましいでしょう。
現在、同行援護の業務に従事している場合は、資格を取得していないと平成30年以降は、業務に当たることそのものができなくなってしまいます。時間にゆとりのあるうちに、取得して多く方が安心です。
また、資格制度の変更に伴い同行援護という業務そのものにも、社会的な関心が高まっている様子がうかがえます。最上位の介護資格である介護福祉士の実技問題などにも同行援護に関する設問が登場するなど、他の介護資格にも影響を与えている傾向や、資格制度の整備によって、新たな事業所の増加、新たな業務部門の立ち上げが行われる可能性も高まっているようです。先に資格を取っておくことで、就職や転職に有利になることが期待できます。
同行援護従業者養成研修の資格を取るには?
同行援護従業者養成研修は最短で3日で修了、取得ができる資格です。働きながらの資格取得もできるので、非常に取りやすい資格です。一般的にガイドヘルパー資格の一種として扱われていますので、ガイドヘルパー資格取得の通信講座・スクール一括資料請求などで詳細を確認するのが良いでしょう。
カリキュラムは一般課程12時間、応用課程20時間の2つに分けられており、全国の資格スクールで講習が受けられます。費用は安いところでは2万円台から、比較的高いスクールでも3万円未満と、経済的な負担も少なくなっています。
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同行援護従業者養成研修 資格取得者の声
2件の口コミ評判が見つかりました。
一通りの知識を持っていたつもりでしたが、実際に研修で実技を受けてみると、これまで自分のやってきたガイドヘルプは視覚障がい者の方に優しくなかったな、とちょっと反省しました。アイマスクで疑似視覚障がい者体験もしてみて、見えないことの不安や恐怖が実体験できたことで、より良いガイドヘルプができるようになりそうです。
(33歳:男性 ガイドヘルプ事業所勤務)
研修そのものは3日で済み、短時間でしっかり学ぶという感じです。研修では、バスや電車などの公共交通機関を実際に利用して練習する感じでした。スーパーでのお買い物など、高齢者支援に似ている部分があり、介護関連の資格を持っていると分かりやすいと思います。
(25歳:女性 移動支援事業所勤務)