認知症の検査
2017年09月19日
若年性認知症の検査はどうすればいい?気になる診断方法や病院でかかる費用について
認知症は年齢に関係なく悩まされることがあり、若くしてかかってしまうのが若年性認知症です。自分がかかったかもしれない時、周りの人に認知症の疑いがある時には、検査を受けることを検討してみましょう。受診前には、診断方法やかかる費用をあらかじめ把握しておくと安心です。
若年性認知症について
65歳未満で発症した場合の認知症について言われ、高齢者がかかる認知症との違いとしては、名前の通り認知症にかかる年齢が低いことがあり、場合によっては10代で発症することもあります。事故の後遺症で発症することも。
発見の難しいポイントとしては、更年期障害やうつ病などと間違えてしまいすぐにわかりづらいことなどが挙げられるでしょう。仕事でミスが重なったり、家事が思うようにできなくなったりしても、疲れが溜まっているのだろう、と思ってしまう場合があることも発見の難しさにつながります。
若年性認知症にかかると、現役で働いている時期などは、本人はもちろん家族にも大きな影響を与えることがあります。仕事に支障が出るようになるとダメージは大きくなってしまい、子育て中などは周りの負担が大きくなることも。また、介護をする人が配偶者や高齢の親になる場合もあり、介護の困難さもあるでしょう。対策を行うことで受けるダメージの軽減に役立ちますので、早めの発見と早めの対策が必要です。
若年性認知症かもしれない時には
物忘れが多くなった、仕事でミスをたくさんするようになった、同じことを何度も聞くなど、気になる症状がある時、または周りの家族に思い当たることがあれば、早めに医療機関を受診するのがおすすめです。「認知症疾患医療センター」は、個々の都道府県にあり、認知症患者のサポートを行っていて相談などもできますのでチェックしてみましょう。
受診時には付き添いとして本人の日常の状態を把握している人と一緒に行くと良い場合もあります。自分が付き添う場合には、気になる変化をメモして持っていくと伝えやすいでしょう。
若年性認知症の診断方法は?
まずは問診からスタート、現在の状態や過去の病歴などを聞いていきます。受診時には、認知症と疑う原因になった症状、いつから気になっているか、ほかに抱えている病気、飲んでいる薬、などを聞かれることがあるでしょう。加えて認知症の判断に役立つ簡単なテストを行い、記憶力、見当識、理解力など、認知機能の検査をします。
また、認知症にはほかの病気などが関係している場合がありますので、身体的検査を行ってトラブルを抱えていないかを調べることがあります。血液検査や尿検査などを行い、疑わしい事柄をチェックしていくようになるでしょう。ほかに、CT、MRI、SPECTなどの検査で画像診断を行うこともあり、脳の形や働きなどにも注目しながら判断に役立てます。
病院でかかる費用はどれくらい?
若年性認知症の場合は、健康保険に加入していれば一般的によく見られる医療費3割負担が適用となるでしょう。費用は個々の医療機関によって違いもありますが、CT、MRI、 SPECTなどの検査を行うとその分費用がかかりますので、全体では数万円かかる場合があります。費用の内訳としては検査費用のほかに、初診料、予約料、薬代なども必要になるでしょう。
自立支援医療の制度に申し込むと、継続的な通院の場合の自己負担の割合が1割に軽減されることがありますので、認知症だとわかったらこのような支援も参考にしてみると役立ちます。また、40歳以上で医療保険加入者なら介護保険のサービスを利用する方法もありますので、経済的問題も含めて負担を感じている時にはこのような公の支援を探してみると良いでしょう。