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認知症の検査

2017年07月28日

病院で認知症検査してもらうには何科?準備や説得方法、診断の流れなど知っておきたいコト

病院

認知症を発症している人、発症の可能性の高い人などを合わせると驚くほど多くの人が認知症とかかわる事になると言われています。高齢化が進む現代社会では誰にでも認知症のリスクは避けられないのだとしても、正しい知識を持って医療機関とのかかわりを持つことでリスクを最小に抑えられる可能性が高まります。

認知症が疑われる状況があるなら、なるべく早い段階で専門の医療機関を受診する必要があります。そして医療機関とのかかわりに際して準備しておきたい事や心構えなどをきちんと知る事が大切です。

専門の医療機関にかかる前に

明らかにこれまでとは違った症状が感じられるとき、本人が自覚する人もいれば周囲の人間だけが気付くこともあります。認知症を発症すると本人だけでなく周りの家族も日々の生活に大きな影響を受ける状況が想像され、誰もが恐怖に感じやすいものです。

でも、正しい知識を持ってきちんと診断を受けて早いタイミングで対策を立てられれば、認知症による症状の進行を遅らせる事は十分に可能だと言われています。まずは専門の医療機関にかかる事が大切です。でも、実際に病院の何科を受診すればよいかわからないし、どんな診察が行われるのかなど不安が付きまとうものです。

まず、認知症の診断の為に受診する診療科は精神科や神経科、神経内科などに加え近年では認知症の診療を専門とする物忘れ外来などもあります。そのほかにも老年病内科、老年内科などの診療科もあり、認知症ばかりでなく体全体の健康状態も含め総合的に診察を受けられる診療科もあります。

本人が受診を嫌がる場合の対処法

認知症の患者の家族などが直面する問題の一つに、本人が病院に行きたがらないと言うものがあります。認知症かもしれないと気が付いていても、周りから馬鹿にされたような言い方をされたと感じると、かたくなに自分はぼけてなどいないと言い張り病院に連れて行くのがとても困難で、無理やり連れて行ったとしても診察を嫌がるケースはけして珍しくないと言われています。

本人が強烈に拒否している状態で無理やり病院へ連れて行っても、結局患者本人の家族への信頼をなくすだけで、無駄に時間をかける事になります。認知症も病気なので、本人以外にはその本当の辛さはわからない所はあります。多くの場合本人もどこかおかしいと理解している部分はあるのですが、無理強いされたことで自尊心が傷つけられたと感じ、信頼関係が崩れてしまう事になります。

診察を拒否する患者に対しては、たとえ本人が忘れてしまっていてもこれまで物忘れなどで周りが困ったことを丁寧に説明し、早く病院にかかれば治る場合もある事を伝えるようにします。そして、本人を心配している家族の為にぜひ受診してほしいと言う言葉を添える事で気持ちが変化することも十分に考えられます。

医師の診察はどんな流れで行われるか

診察は患者本人やその家族などを対象にして行われ、まずは問診が中心になります。患者から得る情報は認知症の診断における重要な目安になるので、症状をきちんと正しく伝える事が大切です。特に普段近くにいる家族にしかわからないような内容はとても貴重な情報となり得るので、医師には日頃の様子をしっかりと伝える事を心がけるようにします。

そして記憶障害や認知機能の低下の度合いなどを調べる検査を行う事もあります。そして認知症と思われる症状が出ている原因となる病気が何かを調べるために様々な検査を行う事があります。

一般内科での診察と同様に他の病気の有無や運動機能、神経学的検査などが行われ、血液検査や尿検査などによって全身の状態を検査し、さらにCTやMRIなどの画像検査によって脳内の状態を検査します。医師はこうした様々な検査などの結果を参考にしながら総合的に認知症の診断を行う事になります。