介護の転職
2016年08月19日
「社会福祉法人」が運営母体の介護施設の待遇は?転職で知りたい特徴とは
介護施設の多くは、母体となる企業があります。企業の種類は、他の職種と同じくさまざま。それぞれ目的や内容が少しずつ異なっています。その中でも介護施設に多いのが、社会福祉法人です。そこで、社会福祉法人とは一体どんなものなのか、働くことを考えた際のポイントなどについて、ご紹介していきます。
目次
- 1 社会福祉法人とは?
- 2 社会福祉法人の介護施設で働こう
- 3
社会福祉法人の介護施設を選ぶポイントは?
- 3.1 企業理念
- 3.2 教育体制
- 3.3 生活が変わった後も働き続けることができるかどうか
- 4 まとめ
社会福祉法人とは?
社会福祉法人とは、社会福祉にかかわる事業を行う民間企業です。社会福祉にかかわる事業とは、保育園などの児童福祉施設・高齢者福祉事業・支援施設・更正施設などがあげられます。社会福祉法人として企業を設立することで、一部を除いて非課税になるなどの優遇措置を受けることができます。そのため、介護施設の中には、社会福祉法人が母体となっているものが多くあります。
社会福祉法人の介護施設で働こう
社会福祉法人の介護施設には、さまざまな特徴があります。
特徴
社会福祉法人は、公共性・非営利性・安定性の3つが特徴となっています。公共性とは、地域福祉を充実させたり、発展させたりすることが目的となっていることです。そのため、社会福祉法人は事業内容が社会福祉に限定されており、他の事業を手がけることができません。社会福祉法人の特徴のひとつである非営利性とは、営利目的で事業を展開できないということです。その分、税制や補助の面で優遇されています。最後に、安定性です。これは、事業を長期的に持続させることをさします。株式会社のような倒産などによって企業自体がなくなってしまう恐れが少ない点が特徴です。
待遇
社会福祉法人は、公務員のような立ち位置といえます。利益追求型ではないため、施設利用者数などの業績によって福利厚生に変動が生じることは少なく、常に一定の待遇を受けることができます。つまり、より安定して働き続けることができるということです。最初の手当てや給与などの水準は、株式会社が運営する介護施設と比べて低い傾向にありますが、昇給や賞与なども安定しており、少しずつ収入アップしていくことも望めます。
社会福祉法人の介護施設を選ぶポイントは?
企業理念
社会福祉法人と一言でいっても、その中身はそれぞれです。企業理念によって、雰囲気やサービスの内容も大きく変わってきます。そのため、企業理念が共感できるかどうかがとても重要になってきます。働き始めてから、企業理念に違和感を覚えて、働くことが苦痛になってしまうことのないように、気になる企業の理念については、あらかじめ知っておくようにしましょう。
教育体制
教育体制が整っているかどうかは、働きやすさに大きくかかわります。研修体制が整っており、スタッフのスキルアップを常に意識している企業は、働きやすいだけでなく将来性もあります。将来性のある施設は、それだけ利用者からの人気も高く、常に活気のある雰囲気の中で働くことができます。
生活が変わった後も働き続けることができるかどうか
働き始めたからには、長期的に続けていきたいところです。そのためには、企業の内容だけでなく、自分のライフスタイルと照らし合わせながら仕事探しをする必要があります。特に女性の場合、結婚や妊娠・出産などでライフスタイルが大きく変わる機会が多く、そのたびに転職を考えなければならなくなってしまうことも少なくありません。そのため、これらのようなライフスタイルの変化にも応じることができる企業であるかどうかを見極めることも大切です。既婚の職員の数や、産前・産後休暇や育児休暇の制度が整っているかどうかなどについても、よく調べておきましょう。
まとめ
これから転職を考えている人の中には、社会福祉法人で働くことを検討している人もいることでしょう。転職後に長く安定して働くためにも、社会福祉法人の特徴や、選ぶポイントなどをチェックしておきましょう。